須賀秀文 6/11
我が歴史は広大なり
いかなる者も入れない聖域
東大世界史 2001
第1問
輝かしい古代文明を建設したエジプトは、その後も、連綿として5000年の歴史を営んできた。その歴史は、豊かな国土を舞台とするものであるが、とりわけ近隣や遠方から到来して深い刻印を残した政治勢力と、これに対するエジプト側の主体的な対応との関わりを抜きにしては、語ることができない。
こうした事情に注意を向け、
1)エジプトに到来した側の関心や、進出にいたった背景
2)進出をうけたエジプト側がとった政策や行動
の両方の側面を考えながら、エジプトが文明の発祥以来、いかなる歴史的展開をとげてきたかを概観せよ。解答は、解答欄の(イ)を使用して18行以内とし、下記の8つの語句を必ず1回は用いたうえで、その語句の部分に下線を付せ。
アクティウムの海戦、 イスラム教、 オスマン帝国、 サラディン、
ナイル川、 ナセル、 ナポレオン、 ムハンマド・アリー
前頭葉において文脈認知などにかかわる眼窩前頭皮質(orbitofrontal cortex)が、後悔の認知にかかわることがわかっている。
後悔を含め、さまざまな感情や記憶の力学が、現実と、志向性の向かう宇宙の間に事実上の並列世界をつくる。存在するのは、常に「今、ここ」の神経細胞の活動でしかない。しかし、それによって生み出される「志向性」は、この現実世界の限定を離れて、それこそカントが『純粋理性批判』の中で言ったように、「私の上なる満天の星空と、私の内なる倫理規則」にまで及ぶ。