あのアルバムをもう一度私の知らない私が髪をなびかせ堂々と忘れた光景の色の温もりこの子の瞳に映っている写真には写っていない世界を求めてふるさとに帰ろう

有名は孤独の裏返し最新はもう最新じゃないシュプレヒコールの波通り過ぎていく変わらない夢を流れに求めて宇宙のはじまりはじめに無があったそれで十分なのである

風に押されてカーテン光は粒子であり波である時間を止めてパラレルワールド無のゆらぎ半端な夢のひとカケラが不意に誰かを傷つけていく

ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらずよどみに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし唸りをあげて坂を登る誰かのため息が眠りを誘うおしゃれな家に灯りがともる朝露が招く光 あの地平線心の電波 届いてますか

すべての人の目からあらゆる涙を拭い去る桜の雨 点と線乾いた空に続く坂道夢が今虹をかけていく

かくれんぼ三つ数えて冬となるレッドブル翼を授ける