須賀秀文 6/13

確かに身体は疲れていた
足は重く とても重く
やっと坂を登り切った
と、そこには確かに満月があって
疎らな雲を従えて 時にそれに身を隠し
何か私に言っている
私はとっさに二つの言葉を抱き寄せた
ありがとう、すみません
いつかそれが金と銀の器にかわるまで
僕らは皆生きている

リンゴは落ちるように登っていく

始まりの地に還る

生まれる前に還る

僕らは皆生きている


I have a dream that one day every valley shall be exalted, and every hill and mountain shall be made low, the rough places will be made plain, and the crooked places will be made straight;