須賀秀文 7/23

boy meets girl

巨大な駅 知らない人と知らない人

妙に大人びた思春期の微笑

エルベの誓い 神の日記を破って捨てた

叙情 夢駆け巡る知らない天井


ほどほどに人が写り込んだ 瞼の裏に隠した筆でセピア色に染めた この光景を斜めに切り取って ビルをすり抜け 川を飛び越え このまま 夢の中へ行ってみたいと思いませんか


見上げれば 見下ろせば 嗚呼 宝の山でした

それは塵が積もって出来た山です

接着剤は時間で その存在の証明はできません

月影 ながむる人の心にぞすむ


法律の目 濁りを弄ぶ夜の世界

当たって砕けて 男の美学

精悍な顔の少年 マッチを売る

わがままは男の罪 辛抱は仏の罪

異論 反論 オブジェクション

半髪頭をたたいてみれば、因循姑息な音がする

総髪頭をたたいてみれば、王政復古の音がする