須賀秀文 7/24

姫百合 その橋は安全です

貴女の声は光子を震わせて 

虹となれ エデンに架かれ

100年後には 夏草茂る 夢の跡


極端から極端へ 悲しき人間の性

振り子の重力を吸い込んで 知恵の樹よ

さすれば振り子はフワフワと自由に飛んで

しかし いつかは 糸に捕まるのだろうか


神の危機感が光子を波立たせる

時を操り 自身の存在も危うくなる

ヤハウェ

Τετραγράμματονテトラグラマトン

神聖な4文字 

群衆の中に紛れた神は糸を紡ぐ労働者

見よ 疲れを抱えた神が人工物を食してる


歴史は繰り返すのでしょうか

大海の蛙 井の中に飛び込む 水の音



國破れて 
山河在り

城春にして 
草木深し

時に感じて 
花にも涙を濺ぎ

別れを恨んで 
鳥にも心を驚かす